「人狼で傷ついた人」にこそ、シェアリティを遊んでほしい


X(twitter)を見ている定期的に流れてくる人狼もうイヤ系のポスト。

「人狼をやったけど、経験者に激詰めされて鬱」
「初心者なのに戦犯扱い。事前に覚えてこいて言われても」

「初参加の卓で、初参加という理由だけでずっと初日に吊られた」
「怖くてもう人狼やりたくない\(^o^)/」

こういった声は不思議なくらい途絶えないですね…もちろん人狼ゲームは面白いし、専門店が成立するほど熱狂的なファンがいます。が、確実にNFM(Not For Me)が強く出るゲームです。

実際、人狼の構造的に人を傷つけやすい要素が面白さに繋がっており、前述の悲報の数々は切り離せないゲーム性だとも思っています。

そんな思いをした経験がある人に「シェアリティ」をプレイして、正体隠匿ゲームの面白さを知って欲しいと思っています。「正体を隠しながら会話するゲームって、怖いだけじゃなかったんだ」そう感じてもらえるゲームになっています。もちろん現役人狼プレイヤーも必ずハマる要素があります。


議論=対立


人狼は基本的に

  • 疑う
  • 追い詰める
  • 処刑する


という流れですが、議論=対立の始まりであり、ゲームとはいえ人狼歴の長い人でもその対立で本気で怒ったり不機嫌になる人がごまんといます。「これゲームなんだよね…?」とまだ人狼に順応できていない初心者は、その感情の波にのまれやすいです。卓全体を支配する為に、初心者に対して感情を載せた追及…

「なんでそんなこと言ったの?」
「それは利敵じゃね?」
「視点がおかしいですよね」

確定情報がない中でそんなことを言われたら、判断力も落ちるし萎縮するのは仕方がないことだと思います。そもそも人狼は”他者を裁くゲーム”であり、マナーだけでカバーできない部分なのかもしれません。


「チーム戦」という構造は不和前提


さらに、人狼はチーム戦です。村陣営と人狼陣営に分かれ、(第三陣営もありますが)自陣を勝たせるためにはどうしても協力が必要です。

「迷惑をかけたくない」「負けの原因になりたくない」という”焦り”が生じる状況も発生しやすく、ノウハウがない人は情報整理のテンプレを確立していないとついていけなくなります。その結果、「なんで分からなかった?」「普通はこう考えるでしょう」という圧を受けやすくなってしまいます。

利己目的を他人に同調させようとするから不和が生まれます。会社組織でも皆、同じような体験をしているのではないでしょうか? ”A案で行きたい人”と”B案を通したい人”がぶつかるように、自分の利益のために他人を動かし、それが上手くいけばこそ面白い。でも同時に、そこには疲れる人も確実にいるものです。


個人戦ならばその悩みは変質する


では個人戦になったらどうでしょう? 少なくとも前述までの不和はなくなり、自己利益をどこまで拡大させるかという悩みに変わります。

個人戦で自分の為だけに戦うのが「シェアリティ」です。シェアリティには「売名」という所謂人狼がいます。が彼らは人を殺しません。あくまで番組で名を売る為に多くの人に色恋を仕掛けるだけです。

本命がいないように見せかけたり、全員に優しくしたり、思わせぶりな態度を取ったりする。やっていることは“感情操作”なのにギスらない。なにせ”疑似”の恋愛リアリティショーですからね。


この人「純愛」? から生まれる心理戦


シェアリティでするのは犯人探しではなく、「誰が誰を好きか?」の読み合いです。
「あの会話、他の人よりも優しかったな…」

「売名っぽいけど、少しだけ純愛にも見える」

「本命には逆に積極的に行けてない?」

そんな“恋愛リアリティーショーを見ている時の考察”を、自分自身がプレイヤーとして体験します。面白いのは、途中で答えが分からないこと。人物相関図は最後まで公開されません。なので、「あの人は絶対私が好きだと思ってたのに…」みたいな勘違いが無限に起こります。


そして最後の答え合わせで全員の思いが一気に繋がります。

「あの会話、そういう意味だったの!?」
「え、あれ好意があるって演技なのw」
「本当に好きだったんだ…」

というネタバラシが連鎖します。ここがシェアリティ最大の面白さだと思っています。


処刑が絡まない心理戦


そして何より、シェアリティは”恋愛リアリティショー”の疑似体験ゲームです。人狼が「死」を扱うゲームだとするなら、シェアリティはその対極にあり、ゲーム中に発生する感情の方向性がかなり違います。

「AさんはBさんが好きそう」
「Cさんに自分の気持ちが伝わってなさそうだから追撃しよう」
「Dさん売名くさいから会話を聞いておこう」

といった、人の好きをマネジメントするゲームです。騙し合いはありますが、それは「殺すための嘘」ではなく「好きになってもらうための嘘」です。同じ心理戦でも空気感はかなりアットホームです、シェアハウスなだけに。


「怖い心理戦」が苦手な人にこそ遊んでほしい


心理戦ゲームが苦手な人の中には「頭を使うのが嫌」なのではなく、「他人から否定されるのが嫌い」な人も多いと思っています。

恋愛リアリティショーならではの、「好きと嘘の好きの見分け」「感情の温度差」「駆け引き」といった、人間関係を見分ける面白さがありつつ、ブラフが上手い人だけが勝つわけではありません。素直な人が勝つこともあります。

だからプレイ後は「怖かった」ではなく、「めちゃくちゃドラマ見たな…」という感覚で終われます。処刑もない。でも、人の感情と思惑はこんなにも揺れる。シェアリティでしか味わえない“恋愛心理戦”を、ぜひ体験してみてください。